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【日本の梅雨を彩るアジサイの花】その魅力とおすすめの品種、上手なお手入れの方法をプロが解説!

日本の梅雨といえばアジサイ。
梅雨は雨の多い季節ですが、アジサイの花を楽しめるうれしい季節でもあります。
今回は私たちにとって身近な花であるアジサイの魅力について解説していきます。
おすすめの品種、上手なお手入れの方法についても紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

アジサイの魅力

アジサイは日本が発祥の園芸品種で、奈良時代にはすでに人々に親しまれていた花です。
アジサイには沢山の魅力がありますが、ここでは3つ取り上げます。

梅雨の時期に美しい花を咲かせる

アジサイは梅雨の時期に美しい花を咲かせます。
しかも雨が降った時にこそアジサイの美しさは際立ちます。
アジサイが雨の時に美しくなる理由

  • アジサイが水分をすいあげて元気になる
  • アジサイが雨で濡れると光の反射がおさえられて、色や形がくっきりみえる

雨が似合うアジサイが梅雨の時期に咲いてくれるというのはアジサイのすばらしい魅力の一つと言えるでしょう。

土壌によって色が変わる

アジサイにはアントシアニンという色素があり、アントシアニンは土壌の酸性度に合わせて色が変わる性質を持っています。
酸性度が高いとアルミニウムが溶け出して青色が強くなり、酸性度が低いと赤色が強くなります。
日本の土壌は酸性なので、日本に自生しているアジサイは青色のものが多いです。
💡白色のアジサイはアントシアニンがないので酸性度によって色が変わることはありません。
また、アジサイは時間の経過とともに色が変化していく性質があります。
はじめは白、しばらくすると青、もう少しすると緑、などです。
別名「七変化」と呼ばれる、色の変化を楽しむことができるアジサイはとても魅力的な花です。

たくさんの品種がある

アジサイには沢山の品種があります。
アジサイの種類は大まかに以下のように分類できます。

  • ホンアジサイ
  • ガクアジサイ
  • ヤマアジサイ
  • コアジサイ

近年たくさんの改良品種が出回るようになっていて、そのどれもが魅力的なものばかりです。
💡もともとアジサイは日本にあったガクアジサイが起源と言われています。のちにまるいアジサイに品種改良され、後にヨーロッパに渡って、そこで多くの園芸品種が誕生しました。

おすすめの品種

万華鏡

万華鏡は島根県で改良された八重咲きのアジサイです。
日本フラワーオブザイヤー2012で最優秀賞を獲得しています。
八重咲の花びらが中心から外にかけてグラデーションになっており、それらの花がいくつも集まって、まさに「万華鏡」を覗いているかのようです。

てまりてまり

てまりてまりは加茂荘花鳥園で品種改良されたアジサイの園芸品種です。
小さなかわいらしい八重咲きの花がてまり状に咲く、名前のとおりとてもかわいらしい見た目です。

ダンスパーティー

ダンスパーティーは加茂荘花鳥園で品種改良された、半てまり咲きのアジサイです。
がくが八重咲きでとても大きいのが特徴です。
まるでダンスパーティーで踊っているよう見える、とても華やかな見た目のアジサイです。

アナベル

アナベルは北アメリカで誕生したアジサイ属に分類されるアジサイの一種です。
一般的なアジサイより大きな花房をつけます。
ピンクと白の2種類があり、時間の経過とともに色が変化していく姿は見ごたえがあります。

カシワバアジサイ

カシワバアジサイはピラミッド形に花を咲かせる北アメリカ原産のアジサイの仲間です。
葉がかしわの葉に似ていることからこの名前がついています。

アジサイの手入れの方法

ここではアジサイを長く楽しむための上手なお手入れの方法を紹介します。

アジサイの枝の切り方

鉢物でアジサイを買った場合の枝の切り方にはコツがあります。
アジサイの花が終わったら、花から2,3節下できるようにしましょう。
そうすればその枝は翌年も花を咲かせます。
その年に花がつかなかった枝は翌年に花をつけるので、切らずにそのままにしておきましょう。
⚠枝は花が終わってから3ヶ月以内に切るようにしてください。それより時期が遅くなると翌年の花の元を切ってしまい、花が咲かなくなってしまいます。

花を長持ちさせる方法

鉢物のアジサイの花をできるだけ長く楽しむ方法をご紹介します。
アジサイの花を長く楽しむ方法

  • ラップやリボンがついているなら取る
  • 鉢は直射日光の当たらない場所に置く
  • 水をたくさんあげる
  • 室内に置く場合はエアコンの当たらない場所に置く

以上の点をきちんと守ると、鉢物のアジサイの花を長く楽しむことができるでしょう。

切り花を長持ちさせる方法

ここでは切り花のアジサイを長く楽しむ方法を紹介します。

  • 水切りをする。切り口は断面が広くなるように斜めにカットする
  • 頻繁に、できるだけ毎日水を変える
  • 茎の中の白い綿の部分を取り除く。そうすることで水の吸い上げが良くなる

切り花のアジサイもきちんと手入れすれば長く花を楽しむことができます。

まとめ

夏の風物詩ともいえるアジサイの花。
その魅力は私たち日本人のこころを今でも惹きつけてやみません。
アジサイの魅力を知ると、これから梅雨の時期が来ることが少し楽しみになるかもしれませんね。
アジサイの花を十分楽しむには…

  • アジサイのいろんな魅力を知る
  • アジサイのいろんな園芸品種を知る
  • 上手に手入れしてできるだけ長く花を楽しむようにする